TOP>新卒で入社したSIerでは、11年にわたって大手出版社の電子書籍サービスの開発全般に取り組んだ。プロジェクトが立ち上がった当時、出版業界では電子書籍事業が本格化し始めた頃で、私はサービス開始前からプロジェクトに関わり、サーバサイドのアプリケーションからスマートフォンアプリケーションのアジャイル開発を担当した。11年の間に、今では当たり前となったコンテンツのクラウド化やマルチデバイス化、それに伴うAWSの運用など、幅広く経験を積んだ。最終的にはプロジェクトリーダーとしてユーザーとの交渉やメンバーのマネジメントにも関わる立場となった。プロジェクト内における責任も次第に重くなり、他の開発プロジェクトに移って次の成長を目指すことが難しい状態に陥っていた。様々な案件に関わり、アジャイル開発で実装を手がけたいという思いを実現しようと、転職活動をスタートした。
日本総研の名は、転職活動をきっかけに知った。聞けば、SMBCグループのDX戦略を支援する中核企業として、グループ内のデジタルサービス推進を担う専門部署があるという。金融系のITソリューション企業というと勘定系大規模開発のイメージが強かったが、DX推進という一言に惹かれて応募することにした。実際に面接を受けてみると、当初の印象はよい意味で裏切られた。当該部署ではアジャイルでのアプリケーション開発を完全内製しており、SMBCグループ各社が取り組むDX案件に企画フェイズから関わっているとのことだった。話を聞けば聞くほど、アプリ開発からデータベース運用、メンバーコントロールなど、自分がこれまで電子書籍サービス開発で培った幅広い知識と技術力が活かせる環境はまさにここにある、と感じた。前職では11年間も同じプロジェクトに籍を置いていたため、グループ内の各事業部門から依頼された多様な案件を経験できることも大きな魅力だった。
現在、SMBCグループは、先進デジタル技術活用によって顧客体験を高め、プラスアルファの価値を提供する新たなビジネスモデルの確立や、抜本的な改革を推進している。私が所属するDX開発システム部では様々な形でSMBCグループ各社のデジタルサービス創出を支援しているが、その中でも私は、グループ各社と協業し、当部署が企画を支援した新規デジタルサービスのiOSアプリ開発・実装を行っている。React Nativeを使ったTypeScriptによるネイティブアプリ開発は初めての経験だったが、転職後は新しい技術に貪欲に挑戦していきたいと考えていたので、むしろ自分にとっては望むところだった。前職では実装よりもマネジメント業務が主体となっていたため、技術の勉強はプライベートを割いて続けてきたが、日本総研では外部の技術研修を積極的に受けることができる。職場は若手やキャリア入社が多く、国籍も様々だ。現在はテレワークではあるものの随時勉強会を開催し、皆で学び、つながりを作っていこうという文化がある点も自分にとって居心地よい環境だ。学習の機会が格段に増えたことで、今は非常に高いモチベーションで仕事に取り組んでいる。
転職してからまだ2年と経っていないが、私はすでに3つのプロジェクトに参加し、各事業のサービス支援を行った。入社当時から金融の業務知識がないことは自分なりに課題に感じていたものの、今のところ業務上では大きな懸念にはなっていない。というのも、日本総研社内には必ず業務知識に長けた社員が分野ごとに存在するからだ。彼らに教えを請いながら、徐々に知識を増やしている。入社して改めて実感したのは、銀行をはじめとするSMBCグループの事業が非常に多岐にわたるということだ。技術力の向上だけでなく、様々な事業分野のサービスを手がけて知見を広めることも大きな転職理由だったので、まさに願ってもない環境だったと思う。
今後については上長と定期的に会話を重ねており、将来的には上流工程やプロジェクトマネジメントに積極的に取り組んでいくことも視野に入れている。前職では会社側とキャリアのマイルストーンを定めることが難しかったので、会社のほうからキャリアパスを提示してもらえる環境はとてもありがたい。所属するチーム内では若手社員が多いこともあり、技術面では自分がメンバーをリードする存在でもある。これまでの経験で得た知見を提供することによって、若手メンバーの成長に貢献したいと考えている。