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  • 社員インタビュー T.Niimi

多様な人々との対話を通じ、 地球温暖化・気候変動 という社会課題の解決に 真正面から向き合っていきたい。

インキュベーション
T.Niimi
所属:創発戦略センター
研究科/学部:新領域創成科学研究科修了(環境学)修了
入社:2015年
役職:スペシャリスト
Interview01

東日本大震災を契機に、気象学のバックボーンを生かした
社会問題の解決のための働きかけができる場を求めた。

昔から、天気予報が大好きだった。大学入学直前に気象予報士の資格を取り、大学院では地球温暖化や気候変動をテーマにした研究に携わった。しかし私は研究者として気象を極めるよりも、その知見を基にした社会貢献に強い関心があった。大学院修了後は、エネルギー事業会社へ就職。温暖化や気候変動に最も関わりが深い業界だったからだ。ここでは、窓口業務から始まり、トレーディングや海外プロジェクトの開発など、実に多彩な事業に携わることができた。
転機は急に訪れた。2011年、東日本大震災が発生。日本国内のエネルギー危機を目の当たりにし、課題の大きさと、課題解決の難しさを当事者として痛感した。これをきっかけに、地球温暖化・気候変動という社会課題を解決することを自分のライフワークとして、具体的な働きかけができる場を模索した。

Interview02

30年以上「社会課題の解決」に真正面に取り組む
希有な組織、創発戦略センターの魅力。

日本総研・創発戦略センターのキャリア採用の情報は、自ら調べて見つけ出した。興味を持った理由は、社会課題をミッションに掲げている希有な組織だったからだ。今でこそ社会課題貢献は多くの企業が取り組むべきテーマとなっているが、私が転職した当時、社会課題を起点に真正面から取り組むと宣言している組織はほとんどなかったと記憶している。複数回実施された面接の中で会った面接官は、毎回まったく異なる個性やバックグラウンドを持っていた。しかし、自身の興味関心の方向性はそれぞれ違えども、全員が社会課題の解決を軸に熱意を持って仕事に向き合っていたことに強く共感した。その感覚は、いまでも失われていない。

niimi
Interview03

調査・分析から事業の
インキュベーションまで。
クライアントと対話を重ね、
新たな価値を共に創出していく。

現在、私は創発戦略センター内の「インパクトチーム」に所属している。インパクトチームは、「世の中に気づかれていない・見過ごされている価値に光を当てる」をミッションに、例えばSDGs達成への貢献やESG重視の経営を目指す企業に対する支援業務を実施する組織だ。その中で私が主に担当するのは、気候変動領域に関する支援だ。具体的には、民間企業におけるカーボンニュートラル戦略の調査や検討、TCFD提言に基づく情報開示支援など、その内容は多岐に及ぶ。また、サステナブルファイナンスに対する外部レビュー、調達フレームワークの設計、資金使途の選定やインパクト評価にも取り組んでいる。さらに前職の経験を活かしたエネルギー事業の調査支援も守備範囲に含む。
日本総研の創発戦略センターは、シンクタンク業界の中でも独自の立ち位置にあると思う。例えば私の仕事で言えば、コンサルタントとしてクライアントに伴走する業務もあれば、第三者として評価・レビューを行う業務もある。さらに業務結果を基に事業のインキュベーション提案を行うなど、縦横無尽に立場を変え、多面的にクライアントと接している。最初から成果物が決まった仕事よりも舵取りが難しい点は否めないが、私にはこの仕事のやり方が合っている。クライアントと我々が双方納得してこそ、世の中にない新たな価値を創出できると信じているからだ。

Interview04

新たな価値創出に必要な
「武器」を持つためのヒントは、
同僚やクライアントの
「声」の中にある。

インキュベーターが社会やクライアントに新しい価値を提供するには、自身の「武器」は一つでは足りない。創発戦略センターの仕事は、ことの外その要素が大きいと思う。私がそれに気づいたのは、この会社に入社してからのことだ。私の場合、大学・大学院で学んだ気候変動の専門性をベースに、前職時代に得たファイナンスの知見や海外勤務の経験、さらには新人時代の営業職で培ったコミュニケーション力など、さまざまな「パーツ」が自身の仕事をする上での基盤を作っている。自身のキャリアの「パーツ」をどのように掛け合わせればよいかは、入社後に少しずつ考えていけばよい。実際、私自身もそうだった。定期的な面談や同僚との議論の中や、クライアントの指摘にはっと気づかされることが今も多々ある。自身のやりたいことをまっすぐに見据え、行動を続けていけば、その先にはきっと自分にしかできない面白い仕事が見えてくるだろう。

niimi
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