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特集:キャリア入社者座談会

個人の「やりたい」から、すべてが始まる。
社会課題の解決に真正面から取り組む
組織の魅力とは。

キャリア入社者座談会イメージキャリア入社者座談会イメージ
  • シニアマネジャーイメージシニアマネジャーイメージ

    M.Hashizume

    シニアマネジャー 2012年入社

    大手SIer勤務を経て、国際協力機構にて対インド政府開発援助におけるインフラ開発事業等に従事。日本総研転職後は企業・事業のESG側面の調査を実施する傍ら、ビジネスを通じた社会的インパクト創出に関する調査研究、コンサルティング、人材育成を担当している。

  • コンサルタントイメージコンサルタントイメージ

    K.Noda

    シニアコンサルタント 2022年入社

    前職は化粧品会社研究職で、製品開発から研究開発戦略策定、オープンイノベーションなど多様な経験を積む。さまざまな社会課題の根本となるシステムの不全を解決したいとの思いから日本総研に転職。現在は技術実装による社会課題解決や、基礎研究の推進をテーマに活動中。

  • コンサルタントイメージコンサルタントイメージ

    J.Takaho

    コンサルタント 2023年入社

    前職は厚生労働省。規制行政の最上流に関わる中で、個別具体的なプロジェクトを手掛けたいとの思いから日本総研に転職。現在は、大学時代に専攻した林学や生物多様性分野に回帰し、「生物多様性×ビジネス」などをテーマに各企業のプロジェクトに従事。

1インキュベーション部門所属の研究員が目指すこと

Takaho
インキュベーション部門では、個々の研究員が実にさまざまなテーマで発信を行い、企業や社会と協力して社会課題を解決するための実装に取り組んでいますよね。私自身は、金融機関の連携による企業のネイチャーポジティブ(生物多様性の損失防止と回復促進)に向けたプロジェクトに携わっています。こんにちまで地域住民や研究者の間で試みられている環境問題への合意形成の動きと、近年ビジネス界で注目されている生物多様性への取り組みを結びつけられないかと考えています。
Hashizume
私を含めた数名のメンバーは、企業や事業のESG(環境・社会・ガバナンス)側面に関する調査やコンサルティングを専門に活動しており、現在は特にESGの視点を取り入れた金融商品の設計や、企業の資金調達を支援しています。最近では、こうした経験を活かし、寄付やフィランソロピーといった分野をいかにして企業のビジネスや教育機関と連携し、人材育成に活用できるかなど新たなテーマにも取り組んでいます。
K.NodaK.Noda
Noda
私は産学連携を通じた社会課題解決や社会価値創造を中心に仕事をしています。具体的には、CO2やバイオマス利用による新たな炭素循環の産業プロセス構築のプロジェクトなどに携わっています。
インキュベーション部門では、研究員の役割は二つあると思います。一つは提起したいコンセプトに関する論文執筆や講演などを通じた発信、もう一つはそれらの実装に向けた具体プロジェクトの創出・推進です。社会課題の解決に対して強い関心を持つ人々が、さまざまな専門性を持って次世代の社会や仕組み作りに取り組んでいるのが我々の部門の特色であり、また研究員の役割だと考えています。

2それぞれの転職理由

Takaho
私は林業をきっかけに労働安全に興味を持ち、新卒で厚労省に入省しました。仕事は有意義でしたが、規制によるやり方にとどまらず個別のプロジェクト支援に踏み込んでいきたいと思ったのが転職のきっかけでした。また、この機に思いの強い生物多様性の分野に回帰したいとも考えていました。
当部門を選んだのは、マネジメント層が私の信念を正面から評価してくれたことが、なによりも大きかったです。面接では、私が「虫マニア」であることに興味を持って掘り下げてくれた場面もありました。そうしたやりとりを通して、強い思いを持つことに価値を見いだしてくれる会社だと感じ、入社を決意しました。
Noda
表層的なソリューションではなく、社会課題の解決に向けて関わりたいと思って転職活動を始めました。私もTakahoさんと同様に、面接の場で組織の魅力を強く感じました。面接官がとてもフラットな姿勢で話を聞いてくれ、建設的な議論ができたことや、候補者が社会に対する課題感を明確に持っているかどうかを重要視しているのだと分かり、その姿勢に共感したことが当社への入社の決め手になったと思います。
Hashizume
Nodaさんも私も事業会社の出身ですが、社会課題の解決というテーマで活動しようとすると事業会社では限界があると感じた方が、われわれの部門で多く活躍していますね。
K.NodaK.Noda
Noda
そうですね、私は化粧品会社で研究開発に携わっていたのですが、長期的な視点で何をすべきかを考えると、なぜ人間は美に惹かれるのか、悩みに対して手段を生み出すことが正しいのかなどが気になり始めました。表層的なソリューションではなく、もっと根本的なことをやりたいと考えた時に、個々の会社の枠を取り払い、社会課題の解決にダイレクトに取り組める場所が当部門だと思いました。
Hashizume
私の場合は少し皆さんと違って、人の「ご縁」という側面が大きい転職でした。新卒で入社した大手SIerから国際協力機構に移り、インド関連の案件を手掛けていた時に当社を知りました。私が取り組んでいた途上国支援や海外での社会課題解決型ビジネスは、当時の日本総研で手掛けている領域と共通点があったのです。

3インキュベーション部門の特色とは

Takaho
私は入社して配属になったのがインキュベーション部門で、前職とはテーマや仕事の進め方などが全く違い、感覚としてほとんどゼロからのスタートでした。Hashizumeさんはコンサルティング部門から当部門へ異動したそうですが、二つの部門の違いはなんでしょうか。
Hashizume
一番大きな違いは、コンサルティング部門がお客さまに対してコンサルティングサービスを提供することが主軸であるのに対し、当部門は私たち自身が社会課題の解決に対して「あるべき姿」を掲げ、私たちの考えに賛同してくださる企業や大学のような「仲間」をつくり、ともにプロジェクトを推進していくことだと思います。
Noda
自分たちが大切だと思うことを、「やってみようよ」と声をかけ、人々を巻き込み、動かしていくというイメージですよね。ニーズドリブンではなく、自分たちのビジョンに基づいてやっていくビジョンドリブンで取り組むのが私たちだと思います。
Hashizume
「研究員個人のやりたいことを起点にプロジェクトが動き始める」という点が当部門の特徴と言えます。やりたいことや関心テーマを持って、自分で声を上げたい方にとってはHAPPYな環境です。
Takaho
ここでは研究員それぞれが持ち寄った課題意識や解決に向けたアイデアがプロジェクトとして形になり、大きな動きを築き上げている感じがあります。どのような形であれ、当部門では自分のやりたいことに向かって自律的に行動できることが重要ですね。

4前職の経験は、インキュベーション部門でどう生きているか

Takaho
私は官公庁という現在とはカルチャーが異なる組織にいたので、当部門に来て驚いたことがいくつかありました。たとえば前職では組織の特性上、業務の方針は基本的にトップダウンで下りてきましたが、当部門は各々の課題意識から活動や発信が始まり、それらが相互に連携して徐々に大きな流れを作っていくようなイメージです。取り組むテーマも仕事の進め方も前職とかなり違いますが、大学院での学びや基本的なビジネススキル、官公庁で培った人脈はとても役立っていると感じています。
Noda
Takahoさんがおっしゃるように、当部門は個人の持つ強みや価値観を生かすことを前提にした仕事の進め方をしていますね。私の場合、前職の研究業務は自分で課題を見つけるスタイルだったので現在と類似点が多く、当時の経験がそのまま生かせていると思います。また、メーカーで働く人々の考えや価値観に寄り添えるため、企業連携を行う上でもそうした経験が役立っています。
M.HashizumeM.Hashizume
Hashizume
過去に培った経験がさまざまな機会で役立っているという瞬間は、キャリア採用の方の多くが経験しているのではないかと思います。私の場合、前職で手掛けたインフラ開発事業における環境社会配慮の視点は、ESG評価そのものであり、その経験は今の業務に生きています。また、国内外での大小さまざまなプロジェクトマネジメントの経験は、今のチームをマネジメントする上で非常に役立っていると感じています。

5インキュベーション部門の魅力について

Noda
きわめて自由で自律的なところでしょうか。仕事が上から降ってくることはなく、自分は何をするべきか、他のメンバーとどう関わるかを考えるところから始まります。当部門は独自の考え方を持った人が多く、そうした人たちとともに働けることは自分にとって大きな学びがあると感じています。各自が取り組んでいるテーマも、エネルギーや縮小社会など非常に多岐にわたっており、刺激になっています。
Hashizume
そうですね。社会で着目される前から、自身で大事だと思ったテーマについて粘り強く取り組んでムーブメントを作るメンバーが多く、尊敬しています。こうしたメンバーの存在が当部門を支えているのだと思います。そうした方々の動き方から学びながら私自身も自分の関心のあるテーマの実現にむけて、仲間とともに活動しています。
インキュベーション部門座談会イメージ5インキュベーション部門座談会イメージ5
Takaho
尊敬できる人が多いというお話はとても共感できます。加えて特に私が感じているのは、研究員はもちろんスタッフ職も含めて職員どうしがフラットでありつつ、相互に尊敬しあっていること、そして「若い」印象の方が多いことです。常に新しい情報に触れ、フラットな精神で動いているからか、年齢を聞いて驚くことが入社してから何度もありました。自分もこうありたいと思える方々が近くにいるのもモチベーションになっています。
Noda
社外の多様な人と一緒に仕事ができるのも魅力の一つだと思います。課題を感じている当事者の方や、その解決をしようとしている行政や事業者の方と向き合うことで、社会課題を自分事として解決する感覚を新たに得られました。

6インキュベーション部門の「求める人材像」とは

Hashizume
自分がやりたいテーマや、解決したい課題感を漠然とでも持っている人が求められていると思います。それがたとえ今は高尚なものでなくても、「やりたい」と恥ずかしがらずに言えることが大事です。新しい物事に対するアンテナの高さや好奇心、知らないことでもやってみようというチャレンジ精神があれば活躍できるのではないでしょうか。
Takaho
課題認識をもとに新しい解決策を模索しながら、具体化のために戦略的に動けることが求められていると思います。すぐには出来なくても、そういう意識を持ち続けるのが大切だと思います。
Noda
社会課題は現在のシステムによって生じている場合が多く、解決策を見つけることは簡単ではありません。人を巻き込もうとしても、断られることの方が実際には多いです。だからこそ自身で粘り強く「これが大切だ」という信念を持ち、「どうすれば実現できるか」を考え、方法を見つけ出せる人が求められていると思います。
Hashizume
前例がない研究テーマを開拓したい方にもおすすめです。個人を尊重する組織ですが、常に誰かが手を差し伸べ、サポートを受けられる環境がありますので、社会に一石を投じる仕組み作りをわれわれと一緒に進めていきたい方を歓迎しています。
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