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特集:コンサルティング部門 ヘルスケア座談会

ヘルスケア領域におけるコンサルタントたちの挑戦。
─複眼的アプローチで持続可能な医療体制の構築を目指す─

キャリア入社者座談会イメージキャリア入社者座談会イメージ

あらゆる業界が大きく変化している中で、一つの課題にも多様な要素が複雑に絡み合い、既存の方法だけで解くことは困難になっている。ヘルスケア・事業創造グループは公共と民間の双方に働きかけることで、健康・医療領域において生活者・患者に寄り添う次代のシステムとそれを支える新たな製品・サービスの創造を目指し、クライアントと共に挑戦している。

目次

  • チーフスペシャリストシニアマネジャーイメージ

    T.Yamamoto

    マネジャー 2018年キャリア入社

    前職はICTベンダーで、電子カルテシステムの営業支援業務に従事。日本総研入社後は主に医療×デジタル領域の案件を担当。コンサルティングのみならず、医療データの利活用促進や救急搬送体制の維持・強化についての政策提言など幅広く活動中。

  • シニアスペシャリストコンサルタントイメージ

    K.Tsuji

    マネジャー 2022年キャリア入社

    医療機関の現場で勤務後、クリニック経営支援のコンサルティング職に従事。日本総研入社後は健康・医療領域において民間企業の市場性・事業企画に関する調査や政策提言の作成、官公庁の各種調査などを担当している。

  • シニアスペシャリストコンサルタントイメージ

    H.Takahashi

    シニアコンサルタント 2023年キャリア入社

    医療機関の現場勤務を経て外資系医療機器メーカーへ。日本総研入社後は医療機器の研究開発支援や、官公庁の健康・医療領域を取り巻く経営・事業開発に関する支援業務に従事。

  • シニアスペシャリストコンサルタントイメージ

    K.Abe

    シニアコンサルタント 2019年新卒入社

    大学で生命理工学を学ぶも学外での成長を求めて、挑戦を模索。プロジェクトリーダーとして参加した合成生物学分野の国際コンテストで自らの研究内容を発表し、部門最優秀賞のノミネートと金賞を獲得した。次なる挑戦を求めて日本総研に新卒入社。現在は主に医療×デジタル領域の新規事業創出や事業戦略構築の支援を担当する。

1マクロな視点で幅広い案件に取り組むという魅力

Tsuji
私はもともと理学療法士で、リハビリの医療現場で働いていました。現場だけでは解決ができない問題に直面する中でもう少しマクロな視点で現場を支えたいと思い、クリニックの開業をサポートする会社に転職しました。そこで経験を積み、クリニック開業に留まらずより幅広い案件に関わりたいと考えるようになり、日本総研に入社しました。
Takahashi
私も最初は大学病院の現場で看護師をしていました、その後、医療機器メーカーに転職してソフトウェアに関する仕事を担当していたのですが、外資系企業でグローバルの方針と日本の現状が合わないなどの歯がゆさを感じていました。当時通っていたビジネススクールの先生が日本総研のコンサルタントだったのが、コンサルタントという職業に興味を持ったきっかけです。
H.TakahashiH.Takahashi
Yamamoto
新卒で入社したICTベンダーで電子カルテの営業支援を担当する中で、健康・医療分野でのデータ活用の難しさを感じていました。医療機関で利用されている製品との連携がうまく進まないなどということもあり、自分の仕事が社会に役立っている実感を持てませんでした。もう少しマクロな視点で健康・医療分野に関わりたいと思うようになり、公共・民間双方への働きかけができるコンサルティングファームである日本総研を選びました。
Abe
私は日本総研に新卒入社していますが、学生の頃から「コンサルタントは忙しいぞ、大変だぞ」と聞いていました。でも、だからこそ挑戦してみたいという思いでコンサルティング業界を志望していました。
Takahashi
実はもともとコンサルタントにネガティブなイメージがありました。前職でコンサルタントを積極採用した時期があったのですが、入社したのは医療のことをよく知らない人ばかりだったからです。私が現場出身だからこそ、コンサルタントは絵に描いた餅のようなことばかり言う人たちだという印象を持っていましたが、ビジネススクールで師事していた先生の幅広い知見や分析力にとても感銘を受け、日本総研という会社に興味を持つようになりました。
Abe
社員の雰囲気や社風は特徴的ですよね。私も就活時に日本総研の採用担当者から「人間が最も力を発揮できるのは自分がやりたいことをやっている時。だから当社はコンサルタント本人のやりたいことを応援・尊重しています」と言われたことに魅力を感じ、それで入社を決めました。

2公共と民間を支えて、つなぐ

プロジェクトを進める中で、日本総研としてはどんな役割を担うのでしょうか?

Yamamoto
当グループのミッションを簡潔に言えば、健康・医療領域を中心としたコンサルティングサービスを提供することです。民間分野では製薬・医療機器メーカーといったヘルスケア領域の企業に限らずその他のメーカーや通信など、ヘルスケア領域に新規参入しようとする企業にもサービスを提供しています。公共分野では経済産業省や厚生労働省などの中央省庁や、その外郭団体のご支援をすることが多いですね。
Tsuji
政策提言にも関わっています。日本の医療政策に関する議論や政策提言、社会実装を目的として、民間企業や医療従事者、アカデミア、患者団体など、さまざまなステークホルダーが参加するコンソーシアムの立ち上げに携わることもあります。
Yamamoto
日本総研全体の特徴でもありますが、コンサルタント一人ひとりが公共と民間の双方と関わることができる環境であることは大きな強みであると思います。例えば官公庁との仕事で得た知見を民間企業との仕事で生かす、あるいは民間企業の支援で得た知見を踏まえて官公庁のご支援の中で提言するなんてこともあります。
Abe
日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)など、業界団体の立ち上げと事務局運営もしていることも大きな強みであると思います。医療業界に携わる多くの関係者同士で情報や意識を共有できる場があることが、業界の発展や国民の健康増進に貢献していくことができると考えています。
T.YamamotoT.Yamamoto
Takahashi
こちらで一方的に考えて答えを出すのではなく、クライアントと定期的な打ち合わせの場を設けて、今すべきことは何か、お互いにしっかり理解したうえで進めていくことを大切にしています。
Abe
目の前の課題をどのように乗り越えていくのかがテーマだとしても、我々の支援から離れた先の事業運営や人材育成も見据えて応えていくのも日本総研らしさだと思います。だからクライアントと膝詰めで打ち合わせを重ねるプロジェクト設計が多くなります。

3個人の意欲と経験を最大限に生かせる場所

Tsuji
日本総研では複数の案件を同時並行して担当する働き方となります。官民の割合については、自身の希望を汲んでいただける場合もあり、私の場合は官民バランス良く担当させていただいています。
Abe
そもそもコンサルティングには定型の業務が少なく、案件ごとに業務の内容が変わります。さらに日本総研はクライアントの分野・業種が幅広いので、案件も多様で進め方も異なります。自分が挑戦してみたいテーマを見つけ、取り組みたい人には合う環境だと思います。
Tsuji
キャリア入社の方あれば最初は前職までの経験やキャリアを直接生かせそうなグループに入ることがほとんどですが、コンサルタントとして経験を積む中で興味関心や問題意識の対象が広がった場合は、グループ異動を相談することも可能です。
Yamamoto
コンサルタントの関心や要望が尊重されるところですよね。希望する領域もそうですし、案件単位でも自身が興味持てるテーマを担当しやすい環境だと考えます。先ほどのAbeさんの話の通り、自分がやりたいことだからこそコンサルタントとしても力を発揮しやすいし、キャリア入社であれば前職で培った知識や経験を生かしやすくなります。
Tsuji
案件の中で医療従事者にインタビューを実施することがありますが、自分も現場経験があって共感できるからこそ、相手の話を引き出しやすい場面があると感じます。また、民間企業の事業検討において、初期仮説を立てて議論する際も、現場経験者ならではの課題感やプロセスを提示でき、解像度高く議論できることに役立っています。このように自分ならではの経験やキャリアを今のコンサルティング業務につなげられるのは嬉しいですね。
Takahashi
教科書的な知識や情報では分からないニュアンスというか、医師や看護師の心情や患者さんの反応などを肌感として持っているのは大きいと思います。人間の感情というのは常に合理的とは限りませんので、その現場感覚の理解や共感はコンサルタントとしても非常に大切です。

4ヘルスケア領域の未来を拓くために

Abe
ヘルスケア・医療の領域ではデジタル化の進展でいろいろな事業機会が生まれることが期待される一方で、必ずしもそれらが普及していくわけではないのが現実です。医療機器メーカーやICTベンダーなど多くの企業がこの状況に直面する中で、現実的ではない 提案をしても受け入れられません。規制と競合の動向を把握したうえで、やはり現場感覚というか、実際に使用する現場の方や、導入に関与するステークホルダーの話をしっかり聞き、どのような技術・製品が価値を生み出すのかの仮説を解像度高く考察し、提案することが求められていると思います。
Takahashi
医療系ではない民間企業や研究者の方から、自社の技術を医療分野に応用したいと考えたが上手くフィットしない、というご相談を頂くことも結構あります。フィットしない理由はさまざまですが、技術と現場を効率よくつなげられる仕組みができないかと考えています。
H.TakahashiH.Takahashi
Yamamoto
人的リソースの問題もあります。医療や介護の支え手となる人が限られている中でテクノロジーの活用が大きなトピックになっていますが、従来のような市場分析をもとにした技術や製品を提供しただけでは簡単には利用増につながりにくいケースが増えていると感じています。だとすれば、もっと広い視点で規制などの制度面にアプローチすることを狙うのか、あるいは現場で患者さんとのミスマッチを一つずつ解消しながら開発していくのか、対応が二極化していくのではないかと感じています。
Tsuji
医療側と企業側のどちらかだけの視点ではなく、問題を全体的に整理・検討したうえで持続的な医療提供体制を構築するためにはどうするべきかという、大上段からの問題解決を試みる案件もあります。課題の解決にはさまざまなアプローチがありますが、民間と公共、現場とデジタルの両方にアプローチできる私たちが貢献できることは多いのではないでしょうか。

5働き方も自分で考え、決める

Yamamoto
自宅でのリモートワークがほとんどですが、会社が契約しているシェアオフィスが利用できるので、顧客との対面での打ち合わせや出張の前後などはそこで仕事することもあります。
Abe
シェアオフィスは都内の主要駅周辺や地方の大きな駅前など多くの場所にあるので私もよく使っています。育児や介護などで自宅では集中しにくい時に利用している方もいると聞きます。
Tsuji
ワークライフバランスで言うと、リモートワークは多忙な時でも時間帯を調整しながら働けるのは大きなメリットですね。コンサルタントの中には朝型の人も夜型の人もいますし、子どもの送り迎えなどの予定がある人もいますので、自分にとって一番働きやすい時間帯に仕事ができるのはとてもありがたいです。
Takahashi
自分は前職が外資系で、時間的な自由度では大きく変わらないのですが、その時と同じように働けるのは良かったなと思っています。
Abe
日々の通勤も少なく、仕事の時間帯を調節する裁量を与えられているので、自分をマネジメントできるという意味では忙しい時でもストレスが少ない気がします。時間をかけて取り組みたい時は集中できるので、自分としては楽しく仕事ができていると感じています。
Yamamoto
複数の案件に関わっていると稼働時間が増えがちになりますので、自身がリーダーを務める案件ではメンバー本人の希望とプライベートの状況も加味して相談しつつ業務量を調整するように意識しています。基本的に自分も子どもが保育園から帰る夕方5時ぐらいから子どもが寝る8時ぐらいまでは業務せず、子どもと一緒に過ごす時間を多く確保できるような働き方をしています。
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