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  • 社員インタビュー S.Yasuhira

自身の情熱を傾けられる テーマを見いだし、 賛同者とともにコンセプトの 実現を目指す、 「市場創造のインキュベーター」 という仕事。

インキュベーション
S.Yasuhira
所属:創発戦略センター
研究科/学部:経営管理研究科修士課程(MBA)修了
入社:2015年
役職:マネジャー
Interview01

ECマーケッターを経て、新興国事業の研究者へ。
その過程で偶然、日本総研に巡り会った。

大学で情報とデザインを学び、卒業後に化粧品と健康食品の企業に入社し、化粧品の通信販売子会社の設立に取り組んだ。会員ビジネスに魅了された私は、その後大手の通信教育企業に転じてマーケティングや業績分析、事業戦略の策定に従事。新興国の教育課題への関心がきっかけで、先端技術を活用して新興国の社会課題に取り組みたいと考え、会社を退社し、ビジネススクールに入学。開発途上国や新興国にて、ビジネス活動の促進による地方経済の発展と社会問題の解決に関する研究を行った。
日本総研との出会いは偶然だった。インドの事業(BOPビジネス)に関する研究員の論文を読み、著者にヒアリングを申し込んだことがきっかけだ。実際に現地に赴いて体得された知識量の多さはもちろん、現実に即した的確な視点や、BOPビジネスの造詣の深さに大きく刺激を受けた。その後のインドでの経験を踏まえて、改めてその研究員の所属する機関にて、同じように新興国事業に関わりたいと強く思い、日本総研の門をたたいた。「シンクタンクではなくドゥ・タンク」を標榜し、提言を実現するためにアクティブに行動する創発戦略センターの理念が研究員の活動を支えていると知ったのは、入社後のことだった。

Interview02

次世代モビリティの研究者として、コンソーシアムをけん引し
先端技術を用いて社会課題の解決に挑む。

入社後、アジアでの都市開発や事業開発のプロジェクトを担当。現地に足を運ぶ中で、次第にマストランジット(電車や地下鉄)やローカルモビリティ(トゥクトゥクやリキシャなど)に着目するように。その頃、当時の所長との面談で『アジアという市場軸だけでなく、産業軸でも専門性を持ったほうがよい』との助言から、 次世代モビリティを活用した地域交通に軸足を置くことを決めた。
現在、私は自動運転やMaaSなど、先端技術を用いた社会システムや新事業の提案、社会的価値の評価に取り組んでいる。創発戦略センターで扱う領域は、市場が黎明期のものが多い。市場を立ち上げるため、多くの事業者や自治体の賛同を得て、一緒にコンソーシアムという会員組織を設立し、われわれはその「旗振り役」として活動する。研究員として、コンセプトへの求心力を高め、多様なステークホルダーと合意形成を進める。信頼構築と品質構築につながるプロジェクトマネジメントとコミュニケーションのスキルが非常に重要と言える。

yasuhira
Interview03

社内外で能動的なネットワークを
構築できる環境があり、
自分次第で活動の場を広げることが
できる。

創発戦略センターの魅力は、自由闊達な雰囲気の中、強い思いを持ち、取り組む研究員を常に支援する姿勢にある。取り組むテーマは入社後に変わることもあり、むしろ自身の興味・関心を一段高めて、可能性や課題の探求を続けられる人が研究員に向いていると感じる。部内には、スペシャリストとして専門領域でコンセプトを立ち上げる人や、私のようにマネジャーとして専門領域でコンセプトを基にプロジェクトとして具体化し、社会実装を推進する者もいる。個人の思いや適性に合わせたキャリアパスは、この組織の魅力かつ強みだ。
ここ数年で部門間連携が進み、コンセプトの実現に向けて「仲間」を探す活動が容易になった。多くの賛同を得て、能動的に活動する方には面白い働き方ができると思う。コンセプト立案やプロジェクト実現まで着実に経験と実績を積み上げることで、仲間や支援も増えていき、プロジェクトが促進する高揚感と達成感は、この組織で働く醍醐味だ。

Interview04

専門領域は1つに限らない。
自身の課題意識と関心領域に合わせて
場を広げる。

社会課題を深掘りし、課題解決のコンセプトを提案し、その社会実装を進めるうえで、生活者としての気づきにヒントがある場合も多い。個人の興味関心のあるテーマを自由に深耕できる風土があり、主とする専門領域の他に関心を寄せるテーマに取り組む研究者も少なくない。私自身、次世代モビリティの他に、フェムテックを並行して取り組んでいる。きっかけは、自身の婦人科系疾患の治療で直面した悩みや感じたことに対して、研究員として何ができるか、一歩思考を深掘りし、ITを駆使した婦人科系疾患の早期発見を支援できないかと、活動を始めた。今でも次世代モビリティは自分の専門領域として熱意を持って取り組んでいるが、自身のライフワークとしてフェムテックにも取り組んでいる。社会や生活にアンテナを張り、事象を深掘りし、提案できることは何か、自分のモチベーションを常に高く維持すること、それは日本総研で充実して働く秘訣だと思う。

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