未来の金融ビジネスを変える
新たなテクノロジーを求めて。
私は現在、ニューヨークに駐在している。米国現地法人JRI Americaでの日々は、すでに4年に及ぶ。それ以前、私はPM(プロジェクトマネージャー)として、クレジットカードの案件で、数十名のメンバーをまとめる立場に就いていた。入社13年目の時にJRI Americaに赴任。以来、欧米における銀行システム基盤に関する技術戦略の策定や、基盤構築プロジェクトの企画設計を手がける部門に所属し、案件企画のレビューとプロジェクトマネジメントを担当してきた。そして2年たち、シリコンバレーで日々生まれる新技術のリサーチプロジェクトに関わり、将来当社のビジネスに貢献できる黎明期のテクノロジーの調査・分析に当たっている。今や革新的なテクノロジーが引き金となって新たな金融サービスが生まれる時代。私が発掘したテクノロジーで、金融ビジネスを変えていけることができたら、こんなに嬉しいことはない。
日米の技術交流をさらに深め、
「ONE JRI」を推進。
JRI Americaに赴任して驚いたのは、日本ではまだ導入されていない先進的な技術を展開していることだった。また一方で、プロジェクトマネジメントの手法は日本でのナレッジを現地に応用できると感じた。これから日本総研が海外でのビジネスをさらに拡大していくときに、JRI Americaとの交流はグローバル人材の育成にもつながるはずだ。そんな想いから、私が日本総研とJRI America、双方に働きかけて技術情報交換会を主催。テレビ会議を通して担当者から経営層まで、日米で80名ほどが参加する会となった。以降、このイベントは定期的に実施されており、会を重ねるにつれて議論や質疑応答が活発になっている。また、この会から派生して、各技術分野の担当者間でより詳細な情報交換を行う会も立ち上がっている。本格的なグローバル時代を迎え、海外拠点を含むJRIグループ全体で新たな価値を提案していくためにも、今後こうした取り組みをさらに推進していきたい。