2020年10月、ITソリューション部門では、SMBCグループのDXについて一層強力に推進していくため、新たにDXシステム本部を立ち上げました。同本部はSMBC(三井住友銀行)をはじめとするSMBCグループ各社のデジタルサービスをアジャイルで完全内製化する開発部隊を有し、さまざまなデジタルサービスを世に送り出しています。
DXシステム本部では、上流のビジネス企画提案から要件定義・開発・実装・テスト、リリース後のクラウドによるインフラ運用まで、SMBCのデジタルサービス開発のすべてを部門内で完結。ほとんどすべての業務を内製できる体制を構築しています。完全内製によるアジャイル開発によってグループ内のさまざまなデジタルソリューションの開発に関わり、グループ内の事業との密な共創や開発スピードの短縮を実現。優れたユーザーエクスペリエンスを提供することをミッションとしています。
企業の競争力を高めるためには、グループ企業内の境界線をなくし、イノベーションの創出を目指す必要があります。DXシステム本部では、SMBCグループをITで牽引するテックカンパニーとして、「横串」でのグループのDX化を強力に推進しており、グループ内におけるオープン系基盤のプライベートクラウド化や共通化、DX開発で培った知見の発信、グループ内のエンジニアの育成や人材交流など、さまざまな分野で活動しています。現在はグループ各社が持つシステムやデータをAPIで連携する基盤の開発など、新たな取り組みにも挑戦しています。
新しいデジタルサービスの発掘や検証、内製主導による開発、 デジタルサービスの基盤となるクラウドプラットフォームの開発・運用を手掛けています。
各企業がCO2排出量を削減するためのサポートツールとしてSMBCがローンチしたクラウドサービス「Sustana」。自社のCO2排出量を簡単に算定でき、排出量削減活動の実行や対外開示に役立てていただくサービスです。DXシステム本部は、「Sustana」をクラウドネイティブアプリとして完全内製化で開発。運用面ではプライベートクラウドによるデジタルサービスプラットフォームの立ち上げを実施し、セキュアかつ効率的な運用監視を担っています。
「成年後見制度」とは、認知症などによって財産管理や日常生活に支障がある人の法律行為を「成年後見人」がサポートする制度です。DXシステム本部では、2022年7月に「成年後見人」の方の複雑な手続きをサポートするため、資産をデジタルで一括管理できるウェブサービスシステムをSMBCと共同で開発し、ローンチしています。
DXシステム本部では、開発業務以外にグループ企業の最上流のビジネス企画支援の一環として、サービスデザインを実施しています。サービスデザインとは、顧客に価値を提供するデジタルサービスの設計のことで、当本部では各グループ会社からの相談を受け、ウェブサービスやモバイルアプリにおけるユーザーリサーチ、テスト、モックアップの作成を行っています。ユーザーファーストの使いやすく効率的なサービスの実現に向けて、グループ企業のビジネス目標をサポートしています。
当社のコンサルティング/インキュベーションの社員がクライアントに対して行っている新たなデジタルサービスの提案や実行フェーズにおいて、DXシステム本部が有する知見の共有や、一部開発案件の協業を始めています。また、部門間の人材交流も行っています。
ワンストップでトランスフォーメーションを提供するDXシステム本部には、実に多彩な領域の業務があり、多くのプロジェクトに関わるチャンスがあります。そこで学生の皆さんに目指していただきたいのは、さまざまな分野のスキルや知識を幅広く持ちながら、ある特定の分野に深く特化する「T型」、もしくは2つ以上の異なる領域に専門性を持つ「Π(パイ型)」のエンジニアです。金融・非金融問わず多様なプロジェクトに関わり、経験を積みたいという方をお待ちしています。
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