海外駐在経験を武器に、
グローバル戦略を先導する。
ITソリューション
  • 管理職
  • 男性
  • 理系
M.Taguchi
所属 : ITソリューション 研究科/学部 : 経営システム工学科
日本総研でのキャリア : 入社2年目、銀行の勘定系メインフレーム開発に参加。 入社5年目よりJRI Europe,Ltd.(ロンドン海外拠点)に赴任。経営ノウハウを学ぶ。
帰国後は、海外赴任経験を活かした国際関連の案件に携わっている。

JRI Europe,Ltd.へ。
海外拠点での経営ノウハウを学ぶ。

入社後は主に銀行の巨大なシステム開発の現場に身をおいた。自分がプログラミングを手がけたシステムが動き出すのを見て、ものづくりの快感を覚えた。担当していたプロジェクトが終了し、海外駐在員の公募に応募。ロンドンの現地法人に出向することが決まった。子どもの頃から好奇心が強かった私は、赴任への不安など一切なく、ただただ未知の世界への期待に胸を高鳴らせていた。現地では日系の現地法人に対するソリューション提案を行った。特に印象深いのは、ある日本の精密機器メーカーに対して、グローバル財務管理システム(GCMS:Global Cash Management System)を提案し、導入まで一貫して携わったこと。全世界に点在するグループ企業のファイナンスをロンドンで統括するこのシステムでは、世界中の金融の流れをコントロールする醍醐味を肌で感じた。

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グローバル財務管理システムの
プロジェクトを統括。

ロンドンでは、ちょうど日本企業の海外進出が盛んになり、GCMSへのニーズが顕在化し始めた頃だった。この状況に対応するため、GCMSをパッケージとして商品化する試みがスタート。ある大手製薬メーカーへのパッケージ導入が決定し、プロジェクトサブリーダーとして企画からすべての工程を統括した。私は何でも率直に主張するタイプ。だから本音でスピーディーに仕事を進めていくロンドンのやり方は水に合っていた。仕事のスタイルを一つ取ってもこだわるべき品質のポイントやコスト、時間のかけ方など学ぶ部分がある。ビジネス風土の違いを実際に肌で感じることができ、毎日が充実していた。
私生活では現地の生活にも慣れ、地元のフットボールチームで汗を流しパブで文化交流を楽しんだり、現地で子どもが2人生まれたのを機に父親のコミュニティにも参加。各国の人々と交流を深めた。

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海外赴任先で開発したシステムを
帰国後、国内の企業に展開。

赴任から6年後に帰国。海外拠点を統括する部門に配属になり、GCMSを日本国内でも提供するため国内大手企業の財務部門を訪ねまわった。企業経営がグローバルの方向に舵を切る中で、このサービスへのニーズが高まっていることを肌で感じた。翌年からは、海外赴任で得た知見を生かし、海外法人向けインターネットバンキングシステムのプロジェクトマネジャーとして各種レベルアップ案件を統括。今、まさに加速度を増し続けているグローバル化の最前線を走り続けている。
日本とロンドン、双方の開発環境を経験し、どちらも一長一短があると改めて感じている。たとえば、どんなリスクにも耐え得る安心・安全なシステム開発は日本の得意とするところだ。しかしグローバル競争に打ち勝つには、日本の長所を活かしつつ、コストやスピード面でも十分に戦える、新たな開発手法が求められる。
また対面でコミュニケーションすることの大切さも改めて実感した。拠点のメンバーとテレビ会議でディスカッションすると「ありがとう。やはりこういうやり取りが大切だね」と意見をもらうことが多い。これからも、様々な仕事に積極的に関与することを厭わない自分でありたいと思う。