大切なのは「誰と仕事をするか」
最強のチームで金融の未来を描く。
新しい技術を使って世の中を変えていきたい。そんな志を持って日本総研に入社した私は、希望通り、当時黎明期だったセキュリティ事業の立ち上げに参加。電子認証やICカードの暗号処理などについてのセキュリティ分析、コンサルティングなどを担当した。その後、大型プロジェクトの側面支援を担当。この際、プロジェクトマネジャーとしての問題発見能力を磨き、経営層宛てレポートを通じて、経営からみたプロジェクトの視点を学ぶことができたと思う。その後はクレジットカードやリース業務に関わるシステム開発部門にて、部門全体の運営を統括するセクションに所属。部門長の補佐役として数百名にも及ぶ部門組織の運営に携わった。全体最適の実現を常に意識し、部門内の各セクションとの連携を密に行いながら、部門全体の戦略実現に向けて様々な事案に取り組んだ。
社長室次長として、
経営の意志を戦術化する。
その後私は、本社企画部門の管理者として、全社のリスク管理や総務事項などを所管した。役員室のすぐ近くに自分の席が配置されており、日常的に役員からの指示や要求などが舞い込んでくる緊張感のある環境だった。私のミッションは、経営層が描いた戦略を現場に根付く形で戦術化し、実践するための仕組みづくりをしていくこと。いわば経営と現場の橋渡し役だ。難しい判断にあたっては「正しいことを貫くこと」を信条とし、会社にとって何が正しいか、時に現場との摩擦と向き合いながらも会社が一番良くなる方法は何かを基準に行動することに徹した。
大規模組織の運営を通じて私が痛感しているのは「誰と一緒に仕事をするか」ということは、とても重要であるということだ。仕事はそれ自体が面白いのではなく、自分自身、そして一緒に働く仲間と共に面白くするものだ。それが働くことの原点だと思う。
10年先を見据え、
グループ全体のITインフラをつくる仕事。
現在、私は三井住友フィナンシャルグループに出向し、ITインフラ企画を担当している。超大型プロジェクトを推進する傍ら、10年先を見据えたグループIT戦略を構想するという重責を担っている。信頼できる仲間たちとともに未来を描く作業はとても楽しい。それぞれの専門性を活かして、様々なアイデアや構想を練り上げる。その一つ一つを吟味しながら未来を描いていく。
ITの可能性をいかに現実の金融ビジネスに落とし込み、付加価値の高い金融サービスを創造するか。それが私たちに課せられた命題である。自分のキャリアを振り返って改めて感じるのは、どんな立場でどんな仕事をしていても、社会・経済の根幹をなす金融ビジネスを支え、その発展のために何ができるかを考えつくすことが私たち日本総研のミッションだということだ。そして、今まさに、同じ想いを持つ最強の仲間たちと共に、最高に面白い仕事ができている。