「金融の専門性×事業創出に関わる機会の多さ」が、
日本総研を選んだ決め手だった。
大学院では、ガス源探索を行うロボット研究に打ち込んだ。就職当初は人々の生活基盤を支える仕事ができるインフラ業界を志望していたが、次第に自分の専門性を高められるフィールドがあるIT業界に興味を持つようになった。日本総研はITの中でも金融に特化しており、SMBCグループの事業創出に関わる機会が大きい点に惹かれた。戦略立案だけではなく、実際に手を動かし、サービスの開始・運用まで支援していく業務に携われるだけでなく、グループ企業内のIT企業として、責任感を持ってビジネス創出に向き合えることも自分にとっては魅力的だった。
入社後は銀行の勘定系システムを手がける部門で融資システムのプロジェクトマネジメントを経験した後、コンシューマー向けスマートフォンアプリ開発プロジェクトに参加。システムエンジニアの基本的なスキルとして、プログラミングからプロジェクト管理、保守まで一通り経験することができた。キャリアの初期に銀行の基礎的な業務知識をしっかりと学ぶことができたことは、その後UI/UXデザインの道に進む上で大変役立つことになる。
UI/ UXデザインの観点から、
新規デジタルサービス創出のコンサルティングを行う。
ユーザー企業のSMBCグループ各社と協働したデジタルサービスの創出をミッションの一つに掲げる「DX開発システム部」に異動したのは、入社5年目のことだった。私は立ち上がったばかりのUI/UXデザインチームの一員として、デザインの側面からグループが立案する新規デジタルサービス事業の立ち上げを支援する業務を担当することになった。当初はプロトタイプ制作の内製化を主軸に活動していたが、今では「誰がウェブサイトやアプリを使うのか、どのような使いやすさを求めているのか」といったコンセプト立案や新規サービスの体験設計の段階からプロジェクトに参加し、UI/UXの観点からデザイン支援に携わっている。デジタルサービスの創出において、いかにスピーディーにサービスを具体化し、市場に出せる環境を構築できるかは非常に重要な要素だ。日本総研のUI/UXデザインチームは、金融の基礎的な業務知識を備えており、ユーザーと共通認識を持った上で総合的な議論を重ねることができる。加えて、開発から評価、分析まで一括で行う体制を構築することも可能だ。幸いなことに現在ではグループ内の各部署から様々な案件の相談が寄せられるようになり、大きな手応えを感じている。
デジタルサービス創出の鍵は、
ユーザー企業と「ワンチーム」になって取り組める環境にある。
現在、私はDX開発システム部のUI/UXデザインチームのリーダーを担当している。DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けたシステム構築の需要がますます高まる中、サービス開発におけるUI/UXデザインの重要性は、これまでになく注目度を増してきたと感じる。しかしDXを実践する上で重要なことは、システム構築力やデザイン力だけではない。ユーザー企業とワンチームになってPDCAを回しながらスピーディーにサービスをブラッシュアップし、新たなサービスを生み出していくためには、信頼関係の構築や体制づくりが非常に大切な要素となる。日本総研は、真の意味でユーザー企業と、そのお客様に寄り添ったものづくりを実践できる環境があるといえるだろう。だからこそ、自分たちの強みをもっと活かせるよう、チームはもちろん、自分自身も研鑽していかなければならないと思う。今、私は会社の支援でデザインの学校に通い、仕事以外でも学びを重ねている。日本総研におけるUI/UXプロフェッショナルの第一人者を目指して、これからも様々な経験を積みながら知見を増やしていく。
※UI(User Interface):ユーザーがPCとやり取りをする際の入力や表示方法などの仕組み
※UX(User Experience):サービスなどによって得られるユーザー体験