AIによる金融サービスの実現に向けて、
「次の一手」を探求する。
ITソリューション部門
  • 中堅
  • 男性
  • 理系
H.Kondo
所属 : ITソリューション 研究科/学部 情報科学研究科
日本総研でのキャリア : 銀行と日銀を繋ぐゲートウェイシステムやディリバティブシステムのリスク管理のプロジェクトマネジメントを担当。入社7年目より「先端技術ラボ」に所属。
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スーパーコンピュータの研究に没頭した大学院時代を経て、
日本総研でプロジェクトマネジメントに携わる。

昔からコンピュータが好きで、大学院では並列処理工学の研究室に所属し、スーパーコンピュータの計算速度向上の研究に取り組んだ。一時は博士課程に進むことを考えていたためほとんど就職活動を行わなかったが、数少ない企業訪問の中で、特に私の話を熱心に聞いてくれた日本総研に入社することを決意。入社後は銀行システム構築のプロジェクトマネジメントを担当した。特にデリバティブシステムに携わった際は金融工学を一から学び、試行錯誤しながらシステム開発を推進していった。どんな困難があっても道を切り開き、仕事を完遂させるという責任感や当事者意識は、当時のプロジェクトマネジメント業務を通じて得たものだ。改めて思い返すと、あのときの経験が現在の自分の基礎を作っていると思う。

AIにおける自然言語処理分野の技術検証を担当。
数年後の未来を見据え、AIの業務活用を目指す。

現在所属する「先端技術ラボ」への配属辞令が下りた際、上司から「AI(人工知能)の利活用検討をやってもらうから」と言われ、非常に驚いたことはよく覚えている。というのも、私は入社以来アカデミックな世界とはしばらく離れていたからだ。当初は不安だったが、先端技術ラボはまるで大学院の研究室のような自由闊達な雰囲気で、すぐになじむことができた。ラボには様々なミッションがあるが、私が担当するのはAIにおける自然言語処理分野の技術検証や評価だ。専門機関やITベンダー、大学等とも連携して先行研究の技術リサーチを行い、数年後の実用化が見込まれる先行研究や先端手法の業務活用に取り組んでいる。海外の論文や数式と格闘する毎日は、まるで大学院時代に戻ったようだ。上司には「憶せず新しいことに挑戦していこう」と言われており、好奇心の強い私にとっては願ってもない環境だと思っている。

グループ内のビジネスにAIをどう活用するか。
5年後・10年後を見据えて取り組んでいく。

改めてAIと対峙して感じるのは、AIに対する世の中の関心の大きさだ。事実、グループ各社の担当者と会話し、業務上のニーズをヒアリングする中でもAIに対する各社の期待が肌で感じられる。とはいえ、絶対に間違いが許されない業務が多い金融機関においては、まだまだAIの実用化に高い壁があることは否めない。そうした中で、私はAI技術を活用したシステムのプロトタイプを自分で実装し、それを元に各社の担当者と会話を進めることで、曖昧模糊としていた各社のニーズをより掘り下げていく取り組みを続けている。現時点では実用化が難しくても、自然言語処理分野におけるAIの技術進歩は目覚ましく、こうした地道な取り組みが5年後、10年後には大きな成果につながっていくことは間違いない。私の仕事がグループ内での新たなビジネスモデルの誕生に少しでも貢献できれば、これほど嬉しいことはない。