研究職よりも、多くの人と関わって
社会に影響を及ぼせる面白い仕事に出会った。
大学院では嗅覚研究を行っているラボに所属し、人間の脳波を分析して「匂いの感じ方」を可視化する研究に従事。専攻を活かして当初は食品会社や香料会社の研究職に就くことを考えていましたが、いざ就職を決めるとなると、自分の進路に疑問を抱くようになりました。特定分野で専門性を突き詰めていく研究を行うよりも多くの人と関わりながら社会に広く影響を及ぼすような仕事がしたいと、そんな思いが湧いてきました。
ただ、研究活動自体は好きでした。複雑な問題を論理的に解き明かし、答えを導き出すプロセスは楽しかったです。社会に出てからもそうした面白さが味わえる仕事はないかと調べていたところ、興味を持ったのが企業の経営課題を解決するコンサルティング業界です。そこでコンサルティングを手がける企業のインターンシップにいくつか参加する中で、外資系のファームは社内の人と人との関わりがドライな印象で、自分には違和感がありました。別のファームでは、トップダウンでテーマが与えられ、若手のうちは主体的に仕事ができないように感じました。そんな中、日本総研は違って見えました。大学の研究室の雰囲気と似ていて、若手コンサルタントも自分が取り組みたいテーマを見つけてキャリアを積んでいる点で日本総研に魅力を感じました。
自分が提起したことが、社会に実装される。
日本総研ならそこまで果たせることに魅力。
日本総研は、面接も同業他社と違っていました。他のコンサルティング会社はいわゆる「ケース面接」が多かったのですが、日本総研ではここで何をやりたいのか?と何度も問いかけ、私の意見にしっかりと耳を傾けてくれました。私が追求したかったのは、人の健康に貢献する何か新しい価値を創り出すこと。面接官は、そうした私の考えを真剣に受けとめてくれて、若手の発想や意欲を尊重している印象を受けました。日本総研に惹かれたもう1つの理由は、社内にインキュベーションの組織を擁していたことです。お客様の課題を解決するコンサルティングは面白そうだと感じましたが、解決方法の提案に留まってしまうのではという懸念もありました。インキュベーション部門では、社会課題解決につながる事業を自ら創出する活動に取り組んでいます。自分が提起したことが社会の中に実装されるチャンスがあることにも大きな魅力を感じたのです。
入社後は、自ら希望してヘルスケア創造グループに配属となり、様々な企業のヘルスケア領域における新規事業立案を担当しています。1年目からお客様の前に出て、自分が調査した内容をプレゼンして議論を重ねています。やはりコンサルタントの醍醐味は自分の提案がお客様に評価されること。そんな経験を早くから味わえるのも日本総研ならではだと思います。
コンサルティングとインキュベーション、
両方の側面から人々の健康に貢献したい。
希望を聞いてもらえるので、自分が興味のあるテーマに関われる機会も多く、そうした時は調査分析にも力が入り、ディスカッションするのも楽しいです。例えば最近手がけたのは、大手食品メーカーの新規事業案件。ある疾病に効果のある機能性食品が開発され、その事業起ち上げを支援することになりました。その疾病は実はまだ世間であまり知られておらず、アカデミアや厚労省に働きかけてまず疾病について啓発していくことを企画提案しました。自分の仕事が世の中に新たな気付きをもたらし、人々の健康に貢献していくということにやりがいを感じます。
こうしてヘルスケア領域でさまざまな案件を経験し、今後はコンサルタントとして自分の絶対的な強みを築いていきたいと考えています。と同時に、将来的にはインキュベーション部門の仕事にも参画して、概念をゼロから提唱して新たな事業を創造することにもチャレンジしてみたいです。学生時代に取り組んでいた脳波を使って人の感覚を可視化する研究を、ヘルスケア領域の活動に活かすこともできるのではと思っています。例えば、ウエアラブルデバイス等を駆使して人の精神状態を常にモニタリングし、健康につながる行動を促すような仕組みなどを、大学等社外の研究機関とも連携しながら構築してみたいと思っています。当社はやりたいことを訴えれば実現できるチャンスがある会社だけに、世の中でまだ誰も解を持ち得ていないテーマに果敢に挑戦して、ぜひこの手で社会に新たな価値をもたらしていきたいと考えています。